皆さんこんにちは。
2020年4月から、会社の部門異動で勤務先が名古屋になり、自宅のある奈良県大和郡山市から名古屋まで通勤することになった、…のもつかの間。
折からの新型コロナウィルス感染拡大にともなって、私の勤務先でも4月の中頃から環境の整ったメンバーから在宅勤務に切り替わっていき、私も4月末のGW直前からテレワークすることになりました。
長距離通勤にも慣れてきた頃だったので、戸惑いもありましたが、こればかりは仕方がありません。
という訳で、1か月足らずで新幹線通勤が中断。
再び人生初の体験です。
今年はまだ半分も終わってないというのに、個人的にも次々と色々なことが起こる年になりました。
どこで働くか
さて、在宅勤務が決まって最初に悩んだのが、「どこで働くか」。
在宅勤務なんだから、当然自宅で…と考えたのですが、あいにく自宅には仕事に適したデスクがなかったのです。
そもそも椅子が、食卓の椅子しかないという状態。
テーブルもリビングのちゃぶ台か、食卓しかありません。
ちゃぶ台の前に座って作業は、1日で腰が崩壊しそうですし、食卓で作業もクッションが悪いのでやはり1日仕事で使うには厳しいのでは…。
いや待て、そもそも自宅には、幼稚園が休園になっている4歳の長男がずっといるんだった!
これは自宅じゃ仕事にならないな…ということで、思いついたのが自宅から300mの実家でした。
今は父親の書斎になっていますが、元々自分の部屋だった部屋に、長時間の作業に適したデスクと椅子があったことを思い出しました。
ネットの環境もあるし、自宅から離れられるので、長男に仕事の邪魔をされる心配もありません。
在宅勤務の決まったその日に、実家に連絡して部屋を確保。
やれやれです。
しかし、よく考えたら家で長時間、会社の作業ができる椅子や机を持ってない人って、結構多いんじゃないでしょうか。
また、うちのように小さな子どもがいる家庭だと、仕事に集中できる環境を作ることも、自宅では難しい気がします。
テレワークって、作業インフラを作る企業も大変ですけど、それ以上に在宅で仕事に集中できる環境を作る社員にも、高いハードルがあるなと実感しました。
テレワークで困ったこと
さて、勤務先からテレワーク用のノートパソコンも支給され、いよいよ在宅勤務スタートです。
で、 支給されたノートパソコンなのですが、モニターが12インチ…。
とにかく画面が小さい!
仕事柄、複数のファイルを開いて、見比べながら作業することも多いので、この画面の小ささでは能率が上がらないことは必至です…。
これは身銭を切ってパソコン用のモニターを買うか…と考えていたところ、写真が趣味の父親が、ちょうど高解像度のモニターを買おうとしていたところだったので、連休明けからめでたく25インチモニターで、快適に作業ができるようになりました。
普段からオフィスでも、ノートパソコンの小さな画面で作業することに、慣れてらっしゃる方なら問題ないのかもしれないですが、デスクトップで作業されてる方の場合は、画面が小さいのは作業の能率を致命的に低下させるポイントになると思います。
しかし、ここまで書いてて改めて思いましたが、テレワークって結構作業者側の負担も高いなと感じます。
多くの会社では、作業用のパソコンは支給されるでしょうが、通信環境などは社員が自前に用意しないといけないって会社も多いんじゃないでしょうか。
特に電話で客先と連絡を取り合う必要がある作業の場合、会社から携帯電話を支給されてないと、通信費用の負担が大変なことになりそうです。
また、自宅のネット環境が一定の通信量で通信制限がかかるという方も少なくないでしょうし、数ギガの通信で通信制限がかかってしまうような契約のネット環境だと、とても作業にならないという方も多いでしょう。
さらに机や椅子も新しく買うと、合わせて1万5千円くらいはしますし、モニターやらキーボードやら、会社と同じ環境をそろえようとしたら結構な出費ですね。
テレワークでよかったこと
実際にテレワークを2週間ほどやってみて、会社じゃないから不便…と感じたことは、今のところほとんどありません。
通信インフラの問題で、たまにリモートデスクトップの動作が重たくなるくらいで、特別日々の作業で能率が下がるということはなく、私にはむしろメリットしかありませんでした。
デメリット考えたら、通勤電車に乗ってる時間を、私の場合、読書にあててたので、読書量が少し減ったかなあというぐらいでしょうか…。
まず最大のメリットは、自由に使える時間が増えたことです。
私の場合は大和郡山から名古屋までの往復4時間の通勤時間が、実家との往復10分足らずに超短縮されました。
私ほどでないにしても、通勤に往復2時間くらいかけている方は、非常に多いんじゃないでしょうか。
その時間が自由に使えるというのは、大変なメリットです。
また、通勤時間がほぼ無いというのは、残業の日は大変助かります。
結構残業が多く、夜の8時くらいまでの残業は頻繁にあり、たまに10時頃までということもあります。
名古屋に出勤してる場合、8時なら帰宅は10時過ぎ、10時頃にもなると午前様で、翌日体力的にきついことも多かったのですが、テレワークならほとんど苦になりません。
8時ごろまで残業しても、帰宅するのは名古屋で定時に帰宅するのとほとんど変わらないのですから、ほんとに楽ちんです。
私は極端な例かと思いますが、一般的に事務所に通勤することを考えると、体力的に非常に楽で、コンディションを整えやすいと思います。
あと、実際の作業については、個人的には周りに人がいると集中しにくい性質なので、テレワークでは非常に集中力が増したと感じてます。
同僚とのコミュニケーションが難しいという声も聞きますが、私自身の感覚では大事な話をまとめて確認することで、互いに割り込みが減って、現状では作業に集中しやすくなったと考えています。
おそらくテレワークでもっともデメリットを感じてるのは、管理職層かもしれないですね。
社員の様子が見えないことで、勤怠管理が難しかったり、人事考課が難しいところがあるかと思いますが、このあたりはテレワークが多くの企業で導入される中で、ノウハウが蓄積されて、新しいセオリーが生まれていくのだろうと思います。
最後に、私が一番良かったと思っていることは、平日、自宅で夕食を食べることができるようになったことです。
名古屋に通っていた時は、定時に退社しても、帰宅が夜8時を過ぎるため、平日は外食、というかコンビニのパンで済ませる日々でした。
しかし、テレワーク後は、定時なら6時過ぎ、小一時間残業しても、7時過ぎには帰宅できるので、平日家族と一緒に夕食をとる機会も増え、温かい夕食を自宅でとれる幸せをかみしめる毎日です。
一説にはテレワークが長期化すると鬱になるという話も聞いたのですが、個人的にはテレワーク解除が決まったら、通勤が億劫で鬱になるかもと思う今日この頃です(笑)。
テレワークは継続してくれると嬉しいなあと思いつつ、早くこの新型コロナ禍がおさまって、週末いろいろなところへ遊びに行ける日が戻ってくることを、強く願います。