皆さんこんにちは。
私事で恐縮ですが、2020年4月から勤め先での部門異動で勤務地が名古屋に変わり、現在自宅のある奈良県大和郡山市から、毎日名古屋に通勤しております。
2月の末に大阪から名古屋へ勤務地の変更を告げられ、家庭の事情で、家族を連れて引っ越しを伴う転勤が難しく、どうしたものかと悩んだ末に、勤め先で最近導入された新幹線通勤をチョイスしました。
今回は、新幹線通勤を選んだ経緯やメリット、デメリットなど、ご紹介したいと思います。
私と同じように、転勤を告げられ、単身赴任と新幹線通勤、どちらにしようと悩んでおられる方の参考になればと思います。
突然の勤務地異動
突然名古屋への勤務地変更を打診されたのが、2月の末。
家庭の事情で、家族を連れての引っ越しが難しい私は、目の前が真っ黒になりました。
単身赴任になれば、経済的に大きな負担増は免れません。
家賃の補助や、月に一回は帰省費用を会社が負担してくれるとはいえ、大きな負担増が見込まれます。
あと、名古屋へは新幹線通勤も可能とも打診され、単身赴任か新幹線通勤か、選んでくれとのこと。
新幹線通勤の場合、新幹線定期代は会社が9割負担で、1割は自己負担になります。
どっちにしても負担増で、実質減給やん、、。
こんな条件呑んでまで、この会社にしがみつきたいか!?などと、自問自答です。
退職も脳裏をかすめましたが、中国で新型コロナウィルスが蔓延し、世界的な不況がまもなく来るだろうと予測できる時期で、40半ばで再就職も苦労しそう、、、ということで、単身赴任と新幹線通勤の選択を迫られることになったのでした。
いろいろ考えましたが、選択したのは新幹線通勤。
選択のもっとも大きなポイントは、やはり経済的な負担の差でした。
単身赴任の場合、自宅と転勤先で二重生活となれば、しばらく家賃は会社負担とはいえ、転勤先での光熱費やら食費やら余計にかかります。
さらにうちの会社では月に一度は帰省旅費が出るのですが、用事があれば自腹で帰ることもあるでしょう。
なんやかやで出費が嵩み、月々4~5万円はプラスの出費になりそうで、手取りの月給を考えると、とても受け入れられるものではありませんでした。
一方、新幹線通勤なら、新幹線定期だけ1割負担なので、月々の負担増は私の場合、京都から名古屋までの新幹線3ヶ月定期¥345,750の1割で毎月¥11,500ほどの負担増になります。
あと、平日は晩ごはんを自宅で食べられないので、夕食代が増えますね。
1日500円と考えると月20日と考えて、ざっと1万円ほどの負担増になるでしょうか。
概算で22,000円ほどで抑えられ、単身赴任より経済的には大きなメリットがあると考え、新幹線通勤を選択することにしました。
しかしまあ、転勤で給料が増えるとか、将来の出世に繋がるというならともかく、うちの会社は特に長期的な視野もなく、単に人の足りてないところに入れるため、平気で転勤を伴う勤務地変更を指示してくるって、中々酷い気もします。
仕事があるだけ幸せとも言えるのかもしれないですが、やはりこういう扱いに不満を持つなら、他に食い扶持を作る努力もせなあかんなと思いました。
経済的にも体力的にも負担が増えて、行きたくもない場所でやりたくもない仕事をしに行く、、とか考え出すと、後先考えずに退職フラグがピコリンと、立ってしまいそうです。
しかしここは、奈良から名古屋へ毎日通勤するという、中々人生で何度も経験できないような時間が作れるのだ!と、前向きに考えを改めることにしました。
こうして大阪、東京に続いて、名古屋でも働くことになり、三大都市圏コンプリートです。
それも毎日新幹線乗車という、レアな体験のおまけ付きとなりました。
通勤の準備
さて、名古屋への勤務地変更が決まり、定期の購入など準備に取りかかります。
正式異動前に名古屋へ出張する機会があり、名古屋駅で生まれてはじめて新幹線の定期券を購入です。
みどりの窓口で、通常の定期券と同じ要領で、必要事項を記入した申込用紙を差し出して購入可能です。
ちなみに新幹線定期券の種類はFREX(通勤用)となっており、申込用紙で定期の種類を選ぶ項目ではFREXを○で選んでください。
3ヶ月定期¥345,750は、もちろん人生で手にしたもっとも高額な定期券!
持ってるだけで緊張感が増します。
新幹線定期で厄介なところは、磁気定期券しかなく、ICは現在のところ東海道新幹線ではありません。
なので、紛失したら最後、再発行はされません!!
失くしたら1ヶ月以上タダ働きと同じと考えると、なんとも恐ろしい定期券です。
これだけの高額定期券なので、やはり再発行可能なIC定期券を、是非とも導入してもらいたいです。
ちなみに新幹線定期を購入されるなら、クレジットカードがオススメです。
理由ですが、クレジットカードで購入すると、解約返金手続きで購入したクレジットカードが必要になります。
なので、紛失したとき、拾った人に解約、返金されることを防ぐことができます。
手元に戻るチャンスが僅かながら増えると思います。
新幹線定期は、区間内の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の自由席を利用することができます。
原則的には指定席を利用することはできません。
新幹線の後は、京都までの近鉄の定期を購入。
近鉄郡山から京都まで6ヶ月定期で114,540円也。
これも中々いかつい金額ですねー。
京都までの定期券なんて、学生時代以来やなあ、などと思いつつ、近鉄郡山駅の自動券売機で購入手続きを進めます。
しかし、ここで思わぬ落とし穴。
近鉄の定期券購入、クレジットカードでの支払いは、近鉄グループのKIPSカードしか受け付けてくれないのです(泣)
駅員に確認すると、窓口購入でも同じとのこと。
10万円越えるような高額決済に、自グループのカードしか使えんてサービス悪すぎやろ!
と、心の中で叫びつつ、そういう決まりであるなら仕方ありません。
夜中11時過ぎににATMで12万円下ろして来ます。
結構ドキドキです。
半年に一度、毎回大金もって定期券更新せなあかんのかと思うと正直げんなりです。
何とかなりませんか近鉄さん!
そんなこんなで、近鉄と新幹線の定期券の購入を完了。
合計金額¥460,290の定期券を毎日持ち歩くことになり、紛失リスクのプレッシャーはなかなかのものです。
そこで、速攻で購入したのがストラップ付のパスケース。
引っ張ると伸びてくれるので大変使いやすく、いい買い物でした。
うっかりポケットから落としてしまう危険は、ひとまずこれで回避できます。
ちなみに私が購入したのか下記の商品です。
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毎日使っていますが造りもしっかりしていて、1年近く使い込んでいますが傷みなどは特になくお勧めです。
新幹線通勤のメリット
さて、準備も整い、4月から新幹線通勤が始まりました。
記事を書いている時点で、まだ3週間ほどしか経っていませんが、単身赴任と比べたとき、現在感じているメリットからお話ししたいと思います。
・家族と一緒の時間を多くとれる
私の場合、自宅から名古屋の勤務先まで2時間ほどかかり、残業などあると、自宅に到着することには妻も子どももすでに就寝してることも多いのですが、それでも朝は妻と会話する時間を作って、些細なことでも相談しあえますし、毎週末家族と一緒の時間を過ごせるのはプライスレスの大きなメリットと思います。
人間いつ、何が起こるかわかりません。
そう思うと、私にとっては、大切な家族と一緒にいる時間がとても貴重なので、個人的には、この貴重な時間をたくさん持てるのが最大のメリットです。
・ダイヤが安定して本数も多い
新幹線は本当にダイヤ乱れが少ないです。
台風などの自然災害でダイヤ乱れが起こる場合は年に何度かありますが、在来線のように混雑による遅れや、人身事故による遅れや運休はほとんど発生しません。
また、本数の多さも魅力ですね。
夜遅くなっても10~15分に一本は「のぞみ」があります。
記事を書いてる2020年4月現在は、新型コロナウィルス流行の影響でかなり運行本数が減っていますが、それでも全く不便を感じない間隔で運行されています。
・ゆったりと通勤できる(だいたい座れる)
平日の出勤時間帯、京都~名古屋間はほぼ座れると思います。
新型コロナウィルスの影響で、今は稀にみるガラガラ状態ですが、どんなに混んでいても在来線のようなすし詰め状態はまずありません。
平常時に戻れば、本数も回復するでしょうし、新大阪からなら確実に座席確保できることでしょう。
新幹線の乗車時間が在来線区間より長ければ、かなり快適な通勤となるでしょうね。
・無料WiFiが使い放題
現在東海道新幹線の「のぞみ」では、すべての車両で無料WiFiが利用可能です。
私の場合、新幹線に乗る往復1時間は、スマホを利用する時間にしていますが、大阪に通っていたころに比べ、1ヶ月通信量が2G近く減りました。
乗客が多いときは、通信速度が遅くなることもありますが、動画など大容量の通信を行わない限り、問題なく利用可能でしょう。
・トイレの心配がない
電車に乗っていて急にトイレに行きたくなることがある人も多いんじゃないでしょうか。
新幹線は、もちろんトイレが完備されてますので、トイレに行きたくて電車を見送るなんてこともありません。
最近は温水洗浄便座付きのトイレまで備えた車両も、よく見かけるようになりました。
・経済的に軽負担
これは単身赴任者に対する会社の福利厚生や、新幹線通勤制度の有無にもよるでしょうが、私の場合は新幹線定期代を会社が9割負担してくれることから、大きく負担減になっています。
会社の制度によってはデメリットにもなりえる内容ですが、単身赴任と新幹線通勤の選択を迫られたら、まず考える問題になるかと思います。
新幹線通勤のデメリット
さて、続いてはデメリットです。
・運休になった時の振替輸送が困難
運休時に在来線なら、他の路線での振替輸送やバスの代替運行など考えられますが、新幹線ではまず振替は考えられないですね。
滅多なことでは止まらない新幹線ですが、それでも台風シーズンや、東海道新幹線なら関ヶ原付近で豪雪となったときなど、運休が発生します。
そうなった場合は、代替の交通手段がなくて、出社や帰宅に支障が出てくるでしょう。
もっとも、名阪間なら、台風、自然災害以外なら近鉄という手段が残されてはいるのですが、なかなか代替の交通機関がない地域も多いかと思います。
・感染症リスク
一般的に、ドアの開閉が頻繁に起こる在来線に比べると、乗車時間も長く、停車駅の少ない特急電車は感染症のリスクが高いと思われます。
そういう点では、在来線での移動以上に、感染症への対策はきちんと取っておくことが必要でしょう。
もっとも、新型コロナウィルスの流行というような非常事態にもなると、利用者自体がぐんと減るので、かえって在来線より感染リスクが低くなるかもしれません。
とはいえ、平常時、それなりに利用者が多いときは、風邪やインフルエンザへの予防対策は在来線以上に必要かと思います。
・移動時間
こちらは、自宅から新幹線の乗車駅までの距離にもよりますね。
新幹線の駅まで短時間で到達される方は、特に問題にならないと思います。
私の場合、自宅から京都まで1時間ほどかかることもあり、トータルで片道2時間ほどかかります。
18時に退社したとしても、家に着くのは20時過ぎ。
なかなか平日は家族そろっての食事が難しい状況になります。
私の場合は残業が多いこともあり、平日の夕食はパンなどで済ます日々。
もっとも、この長い移動時間を、うまく活用することで、メリットに転じさせることもできるかもしれないですね。
間違いなく、読書時間は伸びましたし、このブログ記事もほとんど電車の中で書いてたりします。
最後に
新幹線通勤に入って1ヶ月ほどたちました。
移動時間の長さに当初は大きな疲労感がありましたが、1週間ほどでそれにも慣れ、毎日家族とコミュニケーションが最低限とれ、馴れない作業に、つらいことも多い職場ですが、なんとか耐えられてるのは、家族と触れ合えている時間のおかげと、新幹線通勤を選んでよかったと、心から思っています。
もし、単身赴任と新幹線通勤の選択に迫られている方がいるなら、多少通勤時間が長くなったとしても、毎日家族の顔が見られる新幹線通勤をお勧めしたいです。
ちなみに、この記事を書いている2020年4月24日から、実は私も新型コロナウィルス対策のため、テレワークになりました。
大和郡山と名古屋の往復にも、ちょうど慣れてきたところだったので、少し残念な気もしましたが、やはり通勤時間がかからないのは、正直体力的にはたいへん楽ですし、夕食も自宅で食べられるのは、毎日コンビニパンとなっていた身には、非常にうれしいところです。
しかしまあ、名古屋に通い始めて1ヶ月ほどですが、職場が名古屋駅直結ということもあり、名古屋の中心市街にはまだ一度も足を踏み入れていないし、名古屋めしを堪能もしていないんです。
この非常事態が落ち着き、新幹線通勤も慣れてきたら、名古屋を満喫する機会も作りたいなと思ってます。