歴史好きの大和徒然草子

奈良県を中心とした散歩や歴史の話題、その他プロ野球(特に阪神)など雑多なことを書いてます。

JR特急不毛の地、奈良県で臨時特急「まほろば」は定期運行されるか。

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287系電車(まほろばに充当予定)


皆さんこんにちは。

先日JR西日本の発表で、新大阪~奈良間をノンストップで結ぶ臨時特急「まほろ」が、2019年11月~12月上旬にかけて臨時運行されると発表されました。www.westjr.co.jp

 

JR特急不毛の地、奈良

 

現在奈良県は、JRの旅客線がある46都道府県で唯一、特急、急行電車が運行されていない県となっています。

臨時特急の運行も2010年に平安遷都1300年祭にあわせて運行された同名の「まほろば」以来となります。

奈良でJRの特急といってもやっぱりぴんと来ない方も多いんじゃないでしょうか。

大阪、京都と微妙な距離で、わざわざ奈良から特急乗らなくてもいいんじゃないか、というところもあってか、奈良県内に定期運行の特急が走ってたのは、1967(昭和42)年に廃止された「あすか」(名古屋~和歌山)にまで遡ります。

急行電車は2006(平成18)年「かすが」(名古屋~奈良)が廃止されて、以後奈良県はJRの特急、急行電車が全国で唯一存在しない県になりました。

ちなみに「かすが」の廃止で奈良県内を定期運行する気動車(いわゆるディーゼルカー)もなくなります。

奈良県内には臨時列車を除き、電車しか走らなくなったんですね。

意外かもしれませんが、奈良県1984年に全旅客線の電化を全国で初めて達成した県でもあります。

1989年に大阪、1991年に神奈川、1996年に東京と、これら大都市の都府県に先駆けて全線電化され、現在でも旅客線がすべて電化している都道府県は、以上に沖縄県を加えた1都1府3県だけです。

まあ、奈良県が最速で全旅客線電化を達成したのは「旅客線の距離がそもそも短いからじゃない?」といわれればそうなんですが、ちょっぴり県民の優越意識をくすぐりますよね。

少し話がそれましたが、新幹線の駅である新大阪、京都まで在来線でそこそこの時間で接続できる影響か、奈良県はJRの特急とはあまりご縁がなく、先に述べた「あすか」も2年半の短命特急でした。

奈良県民にとってJRの特急がなじみのないものとなっているのも、むべなるかなというところです

主要観光地をほぼすべて近鉄に抑えられているのも大きな原因と思います。 

まほろば」は定期運行されるか

 

しかし、ここにきてJR西日本は奈良への旅客運送に本腰を入れ始めたといえるでしょう。

背景にあるのは大阪、京都が海外からの観光客増加もあって、観光客が飽和状態になりつつあるのに対し、奈良は世界遺産指定された地域を3つ(JR沿線は2つ)も抱えながら、大阪、京都ほどには観光客は延びておらず、まだまだ伸びしろがあると見込んでのことのようです。

 

今回の臨時特急「まほろば」は新大阪~奈良間を、2019年3月に全線開通した「おおさか東線」を経由してノンストップで走らせるというものです。

2010年の「まほろば」は新大阪から梅田貨物線を経由し、天王寺、王寺、法隆寺と停車するルートでしたから、今回はかなりのスピードアップが期待されますね。

また山陽新幹線とダイヤを接続して主に、九州、中国方面からのツアーと連動させようという狙いがあるそうです。

さらに、将来の定期運行も視野に入れているとのことで、たいへんたのしみのあるお話です。

 

定期運行となれば、奈良、新大阪ノンストップではなく、王寺か法隆寺、もしくは両方停車してくれると奈良県の住民としても、新大阪までのアクセスが向上して、出張や旅行にとても便利になりますね。

気になる運賃は特急料金が1,730円(2019年10月からの消費税率10%後の料金)で奈良、新大阪間の乗車料金920円を加算すると片道2,650円とやや割高感があります。

新大阪、奈良間の営業キロが50.6キロとぎりぎり100キロまでの特急料金となってしまっていることが原因で、50キロまでなら500円ほど安くなってたんですけどね。

もっとも、新幹線との乗り継ぎを前提としている特急ということで、新幹線乗り継ぎなら乗り継ぎ割引で指定席料金が半額の860円になりますから、これなら奈良の人間でも結構使いたい電車になんじゃないでしょうか。

旅行など荷物が多いときはとくに乗り継ぎの多い在来線で移動するのは大変ですからね。

さらにインバウンドを期待するなら、訪日外国人の方はJRの外国人旅行者向けの乗り放題きっぷである「ジャパン・レール・パス」を利用する方も多いでしょうから、結構外国人の利用を見込めるかもしれません。

 

今回は試験的な臨時運行ですが、JR西日本は2022年度の北陸新幹線敦賀駅開業で、「サンダーバード」などに使われる特急車両に余剰が生じる可能性があり、新大阪、奈良間も新たな特急設定先の候補の一つといえるでしょう。

もし、「まほろば」が定期運行化されれば、JRとしては50年以上の空白を経て運行される奈良県を走る定期特急となります。

 

この「まほろば」が定期運行して軌道に乗れば、さらに奈良県念願の「関空特急」の設定もあるかもしれないと、いろいろ夢は膨らみます。

もっともインバウンドの流入を見込むなら、「関空特急」こそ本丸ですね。

ジャパン・レール・パス」を持つ外国人旅行客にとって、JRの特急で直通している町は、アクセス抜群の町になりますから。

 

まほろば」が定期特急化されるか、興味深く見守りたいと思います。

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