大和徒然草子

奈良県を中心とした散歩や歴史の話題、その他プロ野球(特に阪神)など雑多なことを書いてます。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

奈良県下最大の花街・生駒新地とその跡を辿る

奈良県生駒市の近鉄生駒駅から宝山寺門前に延びる参道は、かつて生駒新地と呼ばれた巨大花街でした。 現在は宝山寺門前をのぞいて新地の趣は失われましたが、生駒新地の歴史とかつての旧跡をご紹介します。

古社と古道が交差する町・櫟本。上街道散歩(1)

奈良県天理市櫟本町は古代官道に由来する上街道と北の横大路が交差し、名張と大和国を結んだ幹線道・高瀬街道が交差する市場町として栄えました。 旧街道沿いにはかつての市場町の風情が残り、和爾下神社、在原神社といった古社があり、散歩を楽しむスポット…

奈良県の怪異・妖怪の伝承(10)「きつね」と「たぬき」

全国的にも「きつね」や「たぬき」にまつわる怪異譚は非常に多く見られます。 奈良県内にも多くの伝承が残りますが、その中から以下の伝承を紹介します。 ・古女郎大明神 ・おきよ橋 ・安村坂の狐 ・きつねの井戸 ・たか坊主 ・光慶寺の狸 ・北林の狸

椿井文書~奥深い偽文書の世界

椿井文書は江戸時代後期に山城国相楽郡の椿井政隆が作成したとされる一連の偽文書です。 流布した範囲は京都府はもちろん滋賀県、大阪府、奈良県や三重県の伊賀地方にまで及び、中世文書として自治体史に引用されたものも少なくありません。 椿井文書の特徴…

筒井氏の戦国期拠点城郭・椿尾上城~奈良県下屈指の中世石垣遺構を残す城

奈良市北椿尾町の城山山上にある椿尾上城は、筒井氏の山城で、筒井城を松永久秀に奪われた筒井順慶は、この城を拠点として故地回復を図り、久秀と熾烈な抗争を繰り広げた。 元は戦時の詰め城として築城されたが、順昭の時代から政庁機能を持つ戦国期拠点城郭…

奈良県の怪異・妖怪の伝承(9)「幽霊」

各地に伝わる怪異譚で定番の一つが幽霊にまつわるものです。 奈良県内でも各地に幽霊にまつわる伝承が残されています。 奈良らしく歴史にまつわるものから、一風変わった独特のものもあり、「大鹿の怨霊」など怖ろしい話ながら「鹿」の亡霊が登場するのは奈…

唐院城~巨大古墳と環濠集落(唐院環濠)

奈良県川西町の唐院は中世城郭の唐院城をルーツとする環濠集落です。 城跡一帯は主に畑地となっていますが、堀跡の道路や南側水路、主郭跡に残された祠が、往時の城郭の姿を微かにうかがうことができます。 集落は下街道と丹波市街道の辻となっており巨大前…